

出来上がりの“肌”にこだわる
モニュメント型風力発電機では、主にブレーキ部分など、小型部品を製造する。アルミなどの軽合金を取り扱う荒川合金所は、機械化の進む現代でも、昔ながら工法で鋳造している。当然、これまでに機械化の道を選ぶ岐路は幾度かあった。が、選ばなかった。
「機械では出せない“肌”があるんだ」
金属であるのにどこか温かい質感。果物のような金属の表面は、昔ながらの工法だからこそできる。一方、伝統的な工法だからこその苦労は山ほどある。しかし、苦労じゃないよと一笑する。
「機械を否定はしない。だけど、職人は頭使って考えなくちゃ」
機械によるオートメーション管理ではないから、すべて均一化された製品ではない。しかし、日々移り変わる天候に合わせて微調整するから、いつも同じ風合いの“肌”を持った製品が仕上がる。
今後は、機械化への道を選ぶ岐路はない。
会 社 名:有限会社 荒川合金所
業種:アルミ合金鋳造業
事業内容:アルミ合金の鋳造
代表者:荒川哲治
従業員:2名
設立:昭和43年
所在地:福井市問屋町1-180
TEL:(0776)26-6235
FAX:(0776)26-6285




この風車のデザインは風にそよぐ木の葉や花びらをイメージしたものです。得られる電気は手すりのライトアップにも利用されています。
風力発電で得たエネルギーを利用したデザイン照明。歩道敷にはLEDが埋め込まれ、風の強さで光の色が変わる演出にも利用されています。
風がぴたりと止んだとき、静止したサイレントエナジーシステムは、モニュメントとしてのライフスタイルにも彩りを添えます。